🌸滝沢歌舞伎ZERO2021 宮舘担によるレポまとめ🌸

昨日、無事に大千穐楽の幕が降りたということで、ほぼ宮舘涼太様にロックオンしてた観劇レポを記しておきたいと思いました❤️

非常に偏りがありますし、記憶を頼りにした拙文ですが、お読みいただけたら幸いです🌹

 

ひらりと桜

ご登場は、新たなる幕開けを象徴するかのような、とびきりの笑顔😊

歌詞に心情を合わせるおかたなので、シリアスな表情になることもあるけど、基本、晴れやかなお顔を最後まで崩さない。
最初のポジが最下手なので、間奏での移動は一番長い距離があるんだけど(最上手の佐久間くんも)、なにしろシュンソクでおられるゆえ、華麗な足さばきでターンも入れながらバレリーナさんの後ろをぐるっと一周してポーズを決める。だてさくが両端なのはこのためなのでは、とここでも思う瞬間。

ほぼいつも半開きのお口(自己申告済 笑)はパクパクしてることもあるけど(だから花びらがお口に入ってしまうこともあるのかも…)、肩で息するというほどでもなく、余裕を感じました❤️

 

そして、あんなに大量の花びらを数分でどう回収するのだろうと、今年はスタッフさんの動きにも目を凝らしていたのですが…黒ずくめの4人が忍びのごとく後方から各通路を走ってきて舞台前の4箇所にスタンバイし、舞台一面に敷かれた黒い布の客席側の留め金を外して、幕が降りてるちょっとの間にさーっと後ろに引っ張ってっていう作業なんだというのが、ようやくわかりました。

にしても、次に幕が開いた時には、花びらが1枚も残っていないその徹底ぶり…アイドル界の職人と称されたSnowMan主演の舞台を取り仕切るスタッフさんもまた、究極の職人なのです。

 

あと、大詰めシーンで金さん、銀さんのはっくしょーん!と共に吹雪が両サイドから噴射されるところとか、ほんとにスタッフさんの芸が細かくて…

 

客席に降った小判を毎回、回収するのもどんなにたいへんだろうとか。

 

こういう日本の舞台における完成度の高さは世界に誇っていいと思います。

ということで、コロナが収まったあかつきには、スタッフさん含めたこのチーム全員で、またシンガポールからでも、海外公演、打って出ましょう!

Welcome to Takizawa Kabuki   again....


One Heart

ソロパート、握った両手を心臓(まさにHeart)にぎゅっと当てて、遠くの一点を見つめながら拝むようにしてゆっくりと目線を下に落とす。その場に居ることはできないけれど、この舞台に想いを馳せてくれているすべての人、コロナ禍と戦ってくださっている方々への深謝の念が込められているような表情が胸を打つ。

 

九剣士

舘様だけ刀が太くて長いですか?と勘違いしてしまうくらいの重厚さがある。まずあのいでたちは、胸板が厚い人の方が断然映えるわけで。そして、背中にも目がついているぞ!どこからでもかかってこいと言わんばかりの集中力と気迫。柔軟な股関節の可動域の広さを見せつけるかのように、大股で敵に迫る姿は、武士としての圧倒的優位性を具現化している。時代劇をなさる方はすべて日舞を習うべしというのが私の持論なのですが、舘様の殺陣は斬るのではなく舞うのです…なので、もうその素養は十分にお持ちです。ということで、時代劇のお仕事、待ってます!

 

あと、線は細いものの、しょっぴーの剣士っぷりにも惹きつけられます。ジャンプの高さが半端なく、舘様とは対照的な軽やかさなんだけど、殺傷能力は同じくらい高い戦士っていう感じ。結局、ゆり組尊い


Maybe

バレエ出身のさっくんの繊細かつ優雅ながらもダイナミズムを感じさせるダンスは、このままハリウッドかブロードウェイのオーディション受けに行ってくれ!熊川さんにスカウトされたらどうしよう、レベル。迎え撃つストリート系出身のラウールは、異種格闘技に挑む戦士の如き熱量でさっくんを包む。この2人のダンスだけでもチケ代回収した気分。ちなみに、もとはV6兄さんのこの曲は、わたし的ジャニーズベスト10に入る名曲と思っています。すでに自分たちの持ち歌のように堂々と歌いこなす深澤、阿部の御両人にも大きな拍手👏👏👏

 


My Friend

優雅にご登場の舘様…終始エレガントすぎて、体操選手も真っ青な難易度高い技を繰り出しているのがウソのよう。一歩間違えば真っ逆さまに墜落という状況で常に冷静に、でも、力みを一切見せないでいられるのは、全身の筋力と柔軟性のなせる技。そして、時に目を閉じて集中していることも。凄すぎる…そしてあらためて、ゆり組尊い


からの、腹筋太鼓

2018年もそうだったけど、キューブフライングのすぐ後の涼太くんが一番キツいだろうと思う。たしかに最初から汗びっしょりなのは彼だけです。しかし、そんなハンデをものともせず!メカ太鼓が開く直前の暗転前、体力的に一番辛い場面のはずだが、舘様のバチはハッの掛け声と共に両肘が曲がることもなく頭上にまっすぐ伸びていて余裕すら感じる。

 


男と女の舞

阿部遊女、めちゃうまくなってます。日舞は膝が命。特に高身長の阿部ちゃんが女形の場合の膝の折り曲げっぷりは半端ないし、低い位置をキープしながらすり足で舞うのはほんとに難しいはず。普通ならあの直後は膝がガクガクしてるでしょう。あと、上半身の反り方や首の傾げ方が美しい。ヘタをすると下品になるんだけど、阿部ちゃんの舞は品がいい。努力家で完璧主義の彼だから、きっと本家女形さんの舞を何度も見返しては練習したことでしょう。

さっくんはもう、言うに及ばず。舞に関しては、彼に踊れないジャンルはないだろうという、絶対的な信頼感があります。それスノのおいくら?企画での忍者🥷も、素晴らしかったものね💕

日舞に戻りますが、さっくんはすり足が完璧なので、花道から移動する時も頭の位置が定まっていて、長い裾が綺麗に波打っている。このまま本家歌舞伎の舞台に立てると思う。

 

五右衛門 

附け打ちの山﨑さんが、宮舘さんと岩本さんの動きを見ながら打つことが多いとおっしゃっていましたが、この2人の歌舞伎役者っぷりはお見事でしかない。玉森ドリボでは、もやしみたいなお人好しチンピラ風情(失礼💦)だった子たちが、よくぞここまで…それだけで感動してしまうのです。阿部ちゃんの遊女のところでも書いたけど、何事もまずは模倣からなので、みんな本物の歌舞伎は映像や舞台で何度も見ているはず。あとはそれを自分の所作に落とし込めるかどうか。もともとひとつひとつの動作に良い意味での区切りをつけがちな舘様は歌舞伎役者特有の見栄に向いてる。一呼吸置いてから、かっと目を見開き、首をゆっくりかつくっきりと動かして、キメのポーズ。どの関節の角度も完璧に歌舞伎役者のそれとして成立している。お見事です。歌舞伎役者さんの家の子に生まれていたら、きっと一流で大人気の役者になっていただろうなぁ。

 

花鳥風月

総じて舘様は足数?が多い。単に両足を揃えるという動作でも、その前にパパンと床を打つ動きが入るので、ダンスが華やかに見える。終始お口はパクパクしてるけど、歌詞に合わせて表情は変わる。音をとるだけでなく、言葉に心をのせて踊っているのがわかるんです。最後、パッと顔を上げた時に自然と生じるオールバックと、だからこそ見える踊りきったという表情が、したたる水滴に縁取られ、ほんとうに美しかった🌹何度でも観たい❣️

 

ダテタマ

2階上手からのご登場時には、ここへきて今年はこの俺が犬?などとおっしゃるけれど、ダテタマは滝沢歌舞伎ZERO2021における大収穫ですよ😽これまでも個性豊かなワンコたちが登場してきたけど、ダテタマの特徴はやはり柔軟性と身体能力の高さ。まずね、股関節が柔らかくて180度開脚が可能で、足首も柔らかい人でないと、あんなワンコ座りはできないんです。幅の狭い団子屋の縁台で新吉親分の隣にちょこんと座ってるあのお馴染みのポーズ。あれはあのまま立ったら、フィギュアスケートのイーグルという技になるんですよ!そして、大詰めの戦闘シーンで、前転からエビ反ってブリッジ状態から身を起こすのは、途中、イナバウアーが入れ込まれてますからね!ゆえに、舘様はフィギュアスケーターとしても大成したと思うんです。そんな恵まれた身体能力を持った彼がジャニーズに入ってくれて、エンタメ界に身を投じてくれた。ほんとに尊い🙏

そして、ご自身のモットーである、ロイヤル、セクシー、美しくをワンコになりながらも実践しておられるのが素晴らしい❣️飼われているんだろうけど、お丸さんと対等(瓦版をもらって直立で「はい!」って渡したりとか)で、安兵衛の天気予報明けに上手にはけて行くときのお尻フリフリからの投げチューとか、舘様ではできない遊び心をダテタマに込めておられるのだな、と。きっとあの着ぐるみも、舘様ご自身がデザインからたずさわって、エレガントだけど戦闘能力も高いワンコとして完成されたものだと思う。アイドルだけど、裏でのそういった真面目さ、緻密さが、表ではきちんと「芸」として成立するのだということを、あらためて教えてくれる。それが、宮舘涼太様です。

 

最後に、3ヶ月という過酷な長丁場、キャスト、スタッフの皆様、一丸となって誰一人欠けることなくご完走されましたこと、ほんとうにおめでとうございます🎊